何度でもなんどでも
「デモさ…元!あんたできるよね」
チエ。脅しに入ってるし。
「できるわけねぇだろうが。どうすんだよ」
「実桜貸してくれないと、あんたの小学五年生の遠足の時の話…」
「わーかったって。つれてけよ。実桜大丈夫だから行って来い!」
なんでそんな元必死?
小学五年生?何があったの?
「わーい!ほら!実桜急いで!」
「う、うん」
私は廊下を走りながらチエに聞いてみた。
「生徒会の人たちもいるの?」
「いるよ?…あ、ごめん」
「ううん。こっちこそ気を遣わせてごめん。大丈夫だから!がんばる!!」
「ねぇチエ。がんばるって言ったけどさ、これ着るの?」
手にあるのはどこからどう見てもメイド服。
初めてみたけど、もちろんだけどきたことがないよ。
「仕方じゃないじゃない。アイツの案だもん」
視線の先はヒロ…。
バカヒロ!
「お願い!時間ないから着て!」
えぇ~ん(泣)