何度でもなんどでも

「デモさ…元!あんたできるよね」

チエ。脅しに入ってるし。

「できるわけねぇだろうが。どうすんだよ」

「実桜貸してくれないと、あんたの小学五年生の遠足の時の話…」


「わーかったって。つれてけよ。実桜大丈夫だから行って来い!」


なんでそんな元必死?


小学五年生?何があったの?


「わーい!ほら!実桜急いで!」

「う、うん」



私は廊下を走りながらチエに聞いてみた。


「生徒会の人たちもいるの?」


「いるよ?…あ、ごめん」


「ううん。こっちこそ気を遣わせてごめん。大丈夫だから!がんばる!!」














「ねぇチエ。がんばるって言ったけどさ、これ着るの?」


手にあるのはどこからどう見てもメイド服。


初めてみたけど、もちろんだけどきたことがないよ。


「仕方じゃないじゃない。アイツの案だもん」


視線の先はヒロ…。


バカヒロ!


「お願い!時間ないから着て!」


えぇ~ん(泣)



< 103 / 155 >

この作品をシェア

pagetop