何度でもなんどでも

「それでは開店前の最終チェックはいります」


この声は


忘れたくても忘れられなかった声。


少し低くて、すごく心地のいい響きの声。



私はそれでも他のメイドに隠れるように後ろのほうに立った。


いつかは再会すると思ってたから、


少しでも大人になってたいな、って考えてたのに。



よりによってメイド。


なぜにメイド。



最悪だよぅ!






< 104 / 155 >

この作品をシェア

pagetop