何度でもなんどでも

私はメイド服をたたんでロッカーにおいてから


裏口から外に出る。


外はもう真っ暗になってる。


何故か不意にこの数ヶ月避けるように見ないようにしてきた


サクラの木の方向を見た。




……あるのは暗闇だけ。



どうしちゃったんだろう、私。



佑に久々に会ったからかな。



私の心臓。



数ヶ月ぶりなのに、ドキドキすること忘れたわけじゃなかったんだね。



だから、辛いのに。



やっとここまできたのに。



私は早歩きで学食から離れた。




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