何度でもなんどでも

「続いては、おまたせしました!今年度のミスの発表です」



再び講堂内が揺れる。



「1年女子。倉吉実桜ちゃん」



は?




「実桜、やったじゃん!」


隣でチエがはしゃいでるけど。


意味が分からない。



「それでは実桜ちゃん、こちらへどうぞ!」



周りの友達に押されるようにステージに向かう。



ステージを見ると、元は笑ってる。



彼は・・・



一瞬目が合ったような気がしたけど、



その視線はすぐにそらされてしまった。


それはまるで私を見ないようにしてるみたいで。



ズキン


心が痛む。



私もなるべくみないように、元の隣にたった。




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