何度でもなんどでも
「ミニ縁日」は
たくさんの人が来てくれて大好評だった。
元とも私は今までどおりにしゃべってる。
友達だから。
大事な大事な友達だから。
そんな中、思わぬお客さんが来てくれた。
「実桜ちゃん、お久しぶり」
「ヒロのお母さん!」
あの夏以来だ。
「ごぶさたしてます」
私とチエは嬉しくて、椅子をすすめる。
「毎年楽しみにしてるのよ。今年が最後だと思ったら寂しいわ」
「来年も私達いますから、ぜひ遊びに来てくださいよ」
「チエちゃん、ありがとう」
「あ、なんか飲み物持ってきますね!」
といってチエが席を離れた。