何度でもなんどでも

3日目。最終行事は、キャンプファイヤーと銘打ったパーティー。


盛り上げるために「大事なひととお二人でどうぞ」ということになってる。


それは恋人でも、友達でも、親子でもなんでもいい。



だけど、



私は徐々に人が集まり始まる校庭を眺めていた。



さっき、ヒロくんのお母さんが言ってくれた「縁」ということ。



このたくさんの人にも、きっとたくさんの縁がある。



私がいまここでこうしてることも。



この学校に入学して。



チエや元と笑い合って、



佑と出会った。



そしてかけがえのない友達。



ヒロや陽太郎、ジュンや加奈子さん。



数え切れない知り合いの顔が私の頭の中によみがえる。





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