何度でもなんどでも
佑の顔は厳しく、それを見て全校生徒が黙るのに時間はかからなかった。


「えー、皆さんお集まり頂きありがとうございます。まず、早速ですが、事件の報告をいたします。


昨日、我が校内において、理数科生徒による不祥事事件が起きました。」


講堂内がざわめく。


佑。


私はまっすぐに彼を見る。
チエと元も彼を見つめている。


「処分として、警察への通報も考えましたが…本人達の将来も考え…二階堂学園生徒会からの追放、とすることにしました」


ざわめきが大きくなる。

私も思わず息をのんだ。


学園生徒会からの追放というのは事実上の退学勧告と同じ事だ。


今までもあったことらしいとは聞いたことはあるけれど、それはすべて文科への処分だったということで。
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