何度でもなんどでも
「ご、ごめんっ!」


勢いよく出た私の言葉に、周りの人もちらちらこちらをみてる。



「メンバーは?」


「ジュンとチエ」


佑が確認するように名前をよんでいく。


「陽太郎と加奈子。ヒロにお前と俺」


「元は?行かないの?」

チエが言いにくいように少し小さい声で言う。


「うーん。多分行けないって。バイト忙しいらしいから…」


そっか…。


元とは最近、バイトを始めたとかで、なかなか一緒に遊ぶ機会が少なくなってる。



しゅんとした空気を変えるように私はわざと明るい声を出して話題を変えた。



「でもさ、一年って私とチエだけなのに、いいの?三年が夏遊んでて…」


瞬間皆ほとんどそっぽをむき出して、ぽかんとしてるのは私とチエだけになった。


ただ、文科の陽太郎だけが、


「もう皆大学余裕だし…」


………



うわーん!
理数科なんかやっぱり嫌いだ〜!



「だから!皆でお前らの宿題見てやるよ、つってんだよ」


って理数科ヒロの神の声。


やっぱり、理数科サマサマ。だ〜いすき!
< 39 / 155 >

この作品をシェア

pagetop