何度でもなんどでも
「あ、そろそろだぜ」

陽太郎がそう言って席を立つと、佑も椅子から立ち上がり、私に聞くんだ。


「なに飲みたい?」

「んーと、冷たいココア!」

「ハイハイ」


笑いながらドリンクコーナーに歩いてく佑。



後ろ姿も……



「スタイルいいよね〜、佑さん」


チエが声に出して言うから、なんだか急に恥ずかしくなって佑から目を逸らしてしまう。



佑はそんな私に少し?の顔しながらもにっこり笑って目の前にココアの入ったカップを置いていってくれた。



これからは生徒会の時間。

ここにいた男子は全て生徒会役員さん達でもある。



学園中憧れの生徒会がさっきみたいなあんなバカ話してるなんてもちろん知らない人も多いと思う。



で、私が飲み物を聞かれ、そこで佑に頼むと、その日はここで待ってるよ。っていうこともいつものメンバーの中でも暗黙の了解になっている。
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