何度でもなんどでも
「……なんかあった?実桜?」
「ん?ううん。なんでもないよ」
「ほんとお前はわかりやすいな。泣きそうな顔になってるくせに」
「……」
「皆と一緒なんだろ?佑さんも」
「…うん」
「じゃ、早く戻れ」
「……うん」
戻りかける私に元は声をかけるんだ。
「お前さ~、もっと自分に自信もて。佑さんもすげーいい人だけど、お前もいい女だからな!今日の浴衣似合ってるぞ!」
元……。
よけい泣きたくなっちゃうじゃない。バカ。
ありがとう。
「元!また遊ぼうね!」
「あぁ!」