何度でもなんどでも

イタッ

よく見ると、足の指のところがちいさな靴擦れになりかけている。


なれないもんね~。


足を気にする私に気づいた佑が、


私をそこのベンチに座らせて足を見てくれた。


「恥ずかしいよ?」

「痛かったろ?帰ったら消毒してやるからな」

「ありがと」


さすがは未来のお医者様。


…お医者さん、になるんだよね。


二階堂グループ、って私にはあまりよくわかってないけど。


こんな風にそばにいれるのっていつまでなんだろう……



不意に

私の目から涙がこぼれ始める。

なんで。

なんだか、悲しさが二倍になるように感じる。

泣くつもりなんてなかったのに。


これって。


これって、あのサクラを見たときに感覚が似てる。



…………っ!!



今一瞬頭の中にはじけた画像。



…私以前もこんな……??




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