何度でもなんどでも

いつの間にか、花火は終わりになっていた。


私達は腕をほどいて、体を離した。


お互い何も言わずに、


でも、佑は私の肩を支えてくれながら歩いている。


足が痛いことをちゃんと覚えてくれてるんだ。



でも、


苦しい。






キスされないこともそうだけど、


うつむいて見せないようにしてたけど、

さっき佑は、きっとあのサクラの下で見せた悲しい顔をしていた。




その顔の訳を。


私は本当はあれからずっと気にしてるんだ。




そのわけをを話してくれないのが……辛い。



信頼されてないの?



私じゃ力になれないのかなぁ……。








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