何度でもなんどでも
といって出てきてはみたものの、
やっぱり足が痛くてなかなか歩きづらい。
いててて…
それでも仕方ない。
少しずつ少しずつ歩いていく。
「あ~、あの女の子や」
げっ…
さっきの悪役3人組(勝手に)
「彼氏とかどうしたん?」
「もしかしてケンカでもしたん?」
ケンカなんてしてないし。
キッと男をにらんで、また歩き出した。
無視無視。
「足いたそうやから、送ってったるわ」
「結構です」
「車に乗れって」
口調が変わった?
「結構です、って言ってるだろ?」
かけられた男の手をひねり上げるのは、
息を切らした佑……。
で、再び悪役退場、と。