何度でもなんどでも

それからヒロの家についた私は、

浴衣を脱いでから、ソファに座ってる。


ヒロのお母さんから救急箱を借りた佑が

私の足の傷の応急処置をしてくれるって。


すごい!


佑まだ高校生だよね。


なんか本物のお医者さんみたい。


手際よく、あっという間に足の消毒と応急処置終わり。


「ありがとう…」

「たまには着物だとおとなしく見えていいんだけどな」

「な~に~?」

「はは、うそうそ」


笑い声が途切れて、佑が真剣な顔に変わる。

いつの間にか肩にまわされた手に今さら気がついて顔が赤くなる。



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