何度でもなんどでも

でも。。。



「じゃぁ、私達はどうなるの…?私達の気持ちは?どこに行っちゃうの?」


「ミオ……」


「いつから…?
佑はいつから気づいてたの?」



自分の言葉で


頭が次第に混乱してくる。


でも聞かずにはいれなくて。


佑が口を開いた。



「俺も知らなかった。時々夢に断片的に見ることは今から考えるとあったかもしれない。

でも、気づいたのは…初めてキスをした時。今のミオみたいになった…」



キスで…覚醒したってこと?



「佑が佑でなくなる」と言う言葉が頭によみがえる。



興奮した体から力が抜けていくのがわかった。


佑は続けた。


「だから……もしかしたらミオが気づいてないのってきっかけがまだなんじゃないかな、って」



「…だから、なかなかキスをしなかったんだ……」

私の言葉に
佑は苦しい表情をして、


「…俺は気づいてからすげー怖かったから。自分がどうなるんだろうって…。幹太になっていくのかな、って」


「……」


「俺の中で、もしかしたらミオは華子じゃないかもしれない、って考えようとしたのかもしれない。…ごめんな」



佑が悪いんじゃない。



わかるけど……。
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