何度でもなんどでも


私の体は?髪は?顔は?


…全部華子のものなの?



…私の佑への想いは?


華子の幹太への想いの残像だけだった……ってこと?


あの胸の高鳴りもなにもかも。



……佑も……そうなの?





こんなことって……。


知らないままがよかった。


それじゃあ、私と佑が純粋に恋に落ちることなんて…



初めからなかったんだ……。



それが運命というものだとすれば…。






「佑……」


「……ん?」


「別れよう?」
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