シャンゼリゼで待ち合わせ
だけど、私は、もう知ってるんだ。
さんざん迷ったあげく、最終的には、行くことに決めてしまうって。
迷ってるのだって、本当に迷ってるわけじゃない。
ただ、私の中の「常識」が、そうさせているだけ。
「常識」は、大学はいいのか、とか、バイトはどうするんだ、とか、そんなことばっかり言って、私をさらに悩ませる。
…でも、たしかに、バイトが問題なんだよね。
もう今月のシフトは出ているし、ただでさえ人手が足りないんだもの。
きっと、辞めたいなんて言ったら、あの恐ろしい店長に、こってり怒られると思う。
「無責任だ!」って。
はあぁー、どうしよう…。