シャンゼリゼで待ち合わせ
6th avenue
☆
視線の先の看板の下、歩道を激しく行き交う人々の隙間から、一瞬だけど、たしかに見えた。
スーツケースから腰を浮かせて、その人影が向かったほうへ目線を走らせる。
……!
また見えた!
やっぱり間違いない。
祐太だ!!
祐太が、あの店から出てきた。
何か大きな包みを持って。
あわてて手を振ってみたけど、まだ道路の向こう側の彼が気づくはずもない。
私は、ソワソワしながら、祐太の姿を見失わないように、目で追い続けた。
視線の先の看板の下、歩道を激しく行き交う人々の隙間から、一瞬だけど、たしかに見えた。
スーツケースから腰を浮かせて、その人影が向かったほうへ目線を走らせる。
……!
また見えた!
やっぱり間違いない。
祐太だ!!
祐太が、あの店から出てきた。
何か大きな包みを持って。
あわてて手を振ってみたけど、まだ道路の向こう側の彼が気づくはずもない。
私は、ソワソワしながら、祐太の姿を見失わないように、目で追い続けた。