シャンゼリゼで待ち合わせ
周囲では、美しいシャンゼリゼ通りへの称賛が、いつまでもなりやまない。
数え切れない光の粒が、パリの街を包み込む。
その拍手と歓声を、今だけは、私たちの再会への祝福だと思おう。
私は、祐太に飛びついた。
出発前に妄想したみたいに、思いっきり。
10ヶ月分の想いを込めて。
祐太は、ぬいぐるみと私のダブルの重さによろめきながら、とびきりの笑顔で、私を抱き止めてくれた。
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