まさかまさかのメイド様!?
───606号室…
コンコン
「失礼します。」
「おっ!奈央!」
え?
「拓海…?倒れたんじゃ…」
「いや足を骨折しただけなんだけど」
「美優さん…?」
あたしは凄まじい剣幕で
入り口付近にいた美優さんを見た。
「だってそうでも言わないと
速く来なそうだし(笑)」
くっそー!
騙されたー!
…でも
「よ…よかった…」
拓海が生きてることに安心して、
全身の力が抜けて、
床に座り込んでしまった。
そして涙も出てきた。
「ばかぁ!」
涙が止まらなかった。