まさかまさかのメイド様!?
そう言い残し、拓海は
人混みの中に姿を消した。
こういう金持ちなところを見ると、
すごく遠い存在に思えてしまう。
近くに居るけど、遠い。
あたしは所詮、田舎の貧乏娘。
今パーティに出てる料理だって
見たことない料理ばっかり。
なんか…淋しいよ。
プレゼントだって
結局、何がいいか分かんなくて
買ってないし…
なんか涙出そうになってきた…
そう思っていると
いきなり会場が真っ暗になった。