私と結婚しなきゃ呪っちゃいます。
しかしこれでめげる結衣ではなかった。
「いってきまーす」
家の扉を開けると目の前にはニコニコ顔の結衣。
バンッ。
「あん!なんで閉めるのぉぉぉ !よっちゃぁぁぁん」
ギギギギ………
顔を扉の間に入れ込み閉めるのを阻止する結衣。
はっきり言ってホラーである。
「だぁぁぁぁぁぁ!!来るんじゃねぇぇえ!!怖いわぁぁぁぁぁぁぁ「よっぢゃぁぁぁぁぁん」ぎぇぇぇぇぇ」
結衣は目が血走っている。
義人は朝からホラー映画を見ている気分になった。
「何で閉めるの?!わかった!!そういうプレイなのね!よっちゃんったらアブノーマルプレイが本っ当好きなんだから!そんなあなたもす・て・き」
「それ以上喋ってみろ、妖怪。てめぇのその舌引っこ抜くぞ」
「すみません」
さすがにまずいと思ったのか冷や汗を流す結衣。
そう、ぶちギレた義人の顔は三途の河の鬼の如く恐ろしくなっていた。
「それは大袈裟だろ」
ちょっ…ナレーターに突っ込まないで。