続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「ざけんな」
低い冷たい声で言うと、少しだけ聞いてきた女子も遂には話さなくなった。
…ふざけんな。ふざけんなよ。
……もう偽物の仮面なんて被ってられっか。
「じゅ、准?」
おどおどしながら心配そうに俺を覗き込む柚葉。
「准どうしたの?
………って、え!?」
俺はそんな柚葉をグイッ!と自分の方に引き寄せて抱き締めた。
「え?え?」
「准君!?」
「…もう面倒臭ぇ。いちいち仮面は被らねぇ」
そう、いつもと違う声を出すと、女子達はその行動と声に着いていけないようで挙動不審。
不良に至っては唖然とし、奏都はついにやったのかという顔でフッと笑っていた。