続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
…もうこの先なんて知らない。
どうなったって良い。仮面が取れれば。
「…こいつは俺の彼女だ。悪ぃかよ」
ハッと鼻で笑って言うと、完全に周りの動きがピタッと止まり、茫然として口を開けていた。
…そんなに衝撃的か。
自分でも驚く程の周りの反応。
…これじゃあ、全校に広まるのは時間の問題か。
すると、一人だけ憮然と見ていた奏都がニヤッと笑い、パチパチと手を叩いた。
「…流石は"王子様"じゃん。
今までお疲れさーん」
その場に不似合いなのんびりした口調。
急に拍子抜けした。