続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~

最初で最後、本当の気持ち



――…そうして笑い終わってから家に帰ると、







兄貴は荷造りを始めた。…寮に帰る準備を。






俺はそんな兄貴を遠目で見ながらも手伝う。




「…兄貴」


「ん?何だ?」


「…………いや」


「何だよー」




…本当は"兄貴は告白しないのか?"と聞くつもりだった。




でもそれは聞くことじゃなくて兄貴が決めることだ。


…第一、フラれること前提で言う奴なんている訳ねーよな。






俺はそれから暫く無言のまま手伝いをしていた。









ピンポーン



そんな時、家のチャイムが鳴った。




…こんな時間に誰だ?





そう思っていると、





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