続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
すると兄貴はフッと微笑んだ。
「…いや、実はもう今日には帰ろうと思ってるんだ」
「「……えっ?」」
珍しく俺と柚葉の声がハモった。
…それは流石に俺も聞いていない。
「…初耳なんだけど」
そう言うと、兄貴はハハハッと笑い、頭を掻いた。
「いやー、お前にそう言ったのは確かに明日近くに帰るからなんだよ。
実際乗る新幹線とか深夜だし」
「………そういう意味かよ」
…つーかだったら今何で荷造りすんだよ。
昨日とかやっとけよ。