続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~


すると兄貴は今まで笑っていた顔を少し崩し、ひきつった笑顔にしてから再び綺麗に笑った。





"本当のお兄ちゃん"みたいに。というのが相当きたのだろう。



…これじゃあ完全に恋愛対象外だ。







そんな兄貴を少し哀れに思いながらも、内心笑ってしまっていた。







「あっ、そうだった!」



すると何か急に思い立ったのか、柚葉が持って来たバッグからゴソゴソと探り始めた。







「あ、あったあった」



そう言って柚葉が取り出した物。


……それは






「秋お兄ちゃん」


「…ん?何だ?」


「これあげる!バレンタインだから!」






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