続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
すると今度は兄貴がため息をついた。
「……お前みたいなオタクに言われたくねーよ」
「それはドーモ」
「お前っ!
そんなんじゃ彼女出来ねーぞ!」
「はいはい」
…まぁ、実はいるけどな。
"彼女がいる"
とは別に言いたくないとか、嫌だからとかではない。
……理由は只一つ。
「あれ?
そういえば、いつも一緒にいる柚ちゃんは?」
「柚って誰?」
「失礼だな!
お前の幼なじみの柚葉(ユズハ)ちゃんだ!柚葉ちゃん!!」
そう言う兄貴の顔は何故か赤くなっている。