続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「准~、毎年毎年凄いなー。
俺にも一つぐらい分けろよー」
大和は手を伸ばし、俺の鞄から落ちそうなやつを取ろうとする。
俺はその手をパシッと叩いた。
「誰がお前なんかにやるか」
「最悪!痛いし手!」
大和は叩かれた手を擦って俺を見るが、俺は平然とした態度でニッコリ笑う。
「大和は可愛い女の子から、幾つ貰えるかな?」
「てんめぇ~!
こんの猫被りがぁー!」
真面目にキレる大和をシカトし、俺は先に自分の教室へそそくさと入って行った。
「ちょっと待てぇ!
俺もそのクラスなんだけど!?」
…やっぱりこいつ。
どっかの誰かに似てる。