続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「実はさっ!」
「…近い」
いきなり近付いてきた大和を一気に引き離す。
すると周りから、
「えーっ!!?
今の惜しかった!」
……何が惜しかった訳?
何となく分かる俺が嫌になる。
しかし脳内削除し、気付いていない上機嫌な大和の話に耳を傾けた。
「実は…
今日の占いでさっ!
新たなる出会いがあるって言ってたんだよね!」
「………………誰が?」
「いや、言ってたっていうか、言われたんだよ!」
「……だから誰?」
「姉貴だよ!
俺の姉貴さっ!
めちゃくちゃ占いが得意なんだよ!」
目を輝かせて大和が言う。