続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「は、マジで?」
するとそう言って、一人の女子が窓から校門の方を見た。
「ゲッ!本当じゃん!
校門の前に蝿と蟻が集ってるよ!」
……蝿と蟻という例えは女子高生としてどうかと思う。
その例えがよく分からなく、ほぼクラス全員が窓の方に集まり、校門の方を見る。
「…蝿と蟻っていうか、不良先輩達に絡まれてるのを周りで見てる奴等がいるだけじゃん」
「うわー!
あの子可哀想!ヤバいってあれ!」
「でも確かに可愛い子じゃん」
口々に言う奴等の方に耳を傾けていただけの俺だけだったが、何となく一気に嫌な予感がし、バッと外を見た。