続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
……予感的中。最悪な状況設定。
「あれ、准君?
急に固まってどうしたの?」
「まさかあの女の子に惚れちゃったの!?」
「えーっ!?
それはいくら何でも駄目だからね!」
そう叫んでいる女子達を無視し、もう一度よく目を凝らして見る。
………間違いない。最悪だ。
既に不良先輩達は強制連行しようかという状況だ。
…………畜生っ!
「えっ?
准君一体何処に…」
「つーか准マジで何処行く訳!?
俺置いてくなー!」
それどころじゃないっつの!!
俺は猛ダッシュで校門の前まで走った。
そこにいたのは間違いなく…
「いやっ!
離してよっ!」
「いやとか可愛いー!」
…不良先輩達に絡まれている柚葉の姿があった。