続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
「…ねぇ、愛華ちゃんはその彼氏になった人のこと、いつから思ってたの?」
廊下に出た時ふと聞くと、愛華ちゃんは一瞬唸った顔をしてからニコッと笑った。
「…いつからかなぁ。
気が付けば好きだったって感じかな?」
「…学校とか違うのに?」
「うん。
毎朝電車で会うだけなんだけどさ、それでもいつの間にか目で追っちゃって。
って感じかな」
「…そうなんだ」
…こう考えると、恋って色んなカタチがあるんだなと思う。
例えば、私みたいに幼なじみ同士の恋。
例えば、お互いの一目惚れの恋。
例えば、愛華ちゃんみたいな目で追う恋。
例えば、……切なさもある恋。