続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
…何か愛華ちゃん怖い!!
「柚葉!
ちょっとあんた速いわよ!!
私そんなに体力ないんだから…」
「…あんまり私、走ってないけど」
「知ってるわよ!
私、体育だけは苦手なの!!」
そう言ってハーハーと息を着く愛華ちゃん。
そんな愛華ちゃんに、思わず私は吹き出した。
「柚葉~!!」
「ごめんって。
でも愛華ちゃん可笑しいんだもん!」
そう言って再び笑った。
その時だ。
「…愛華ちゃん?」
女の子の声ではない低い声で、愛華ちゃんを呼ぶ声が、数メートル先の校門の近くから聞こえた。