続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
その声に反応した愛華ちゃんは、バッと顔を上げ、急に目を丸くして顔を赤くした。
「い、郁(イク)君!!」
「郁君?
って誰……って愛華ちゃん!?」
叫んだ後、愛華ちゃんは猛ダッシュでその人のもとへと行ってしまった。
その態度の変わりよう。
……もしかして。
そう思い、私も走った。
「…郁君どうしてここに……」
「えっ?
…いや、愛華ちゃんに会いたくなったから」
二人は同士に赤面。
…やっぱり。
「あっ!柚葉、こっちこっち!」
茫然と二人を見ている私の目線に気が付いたのか、赤面していた愛華ちゃんが手を振って来た。