続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
まるで私は愛華ちゃんの保護者みたいだ。
そう思いながらも、顔を上げてからジィッと郁君の顔を見る。
黒髪に大分整った感じの顔立ち。
そこまでではないがかっこいい系に間違いなく入る。
一番印象深いのは眼鏡。
…何だか准を一瞬思い出す。
…全く!
今年は一体幾つチョコ貰ったんだか!
「…柚葉、どうしたの?」
プウッと頬を膨らませて怒っていると、愛華ちゃんが心配そうに聞いてきた。
…いけない!
ここは学校で、愛華ちゃんがいるんだった!
私は慌てて無理やり笑った。
「べ、別に!
何もないから大丈夫だよ!」