続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
なのにお構い無しに二人は更に近付いて聞いてくる。
「ねぇねぇ!
教えてってば!!」
「あっ、じゃなきゃさ、これからどっか一緒に行こうよ!」
「えっ!?」
な、何て軽い人達なの!?
大体にして、今日はバレンタインなんだから、ここにいるなら誰か待ってるとか想像してよね!!
私は内心イライラさせて、それでも反抗すると痛い目に合うと思って、取り敢えずニコッと笑った。
「おっ!笑うとますます可愛いねぇ!」
「笑ったってことはOK?」
「違います。
私はここで人を待ってるんです。
だから皆さんとは何処も行きません」
キッパリ言うと、二人は茫然とした顔をさせた。