続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
俺がすかさず口を挟むと、柚葉は逆に俺を頬を膨らませて睨んできた。
…いや、キレたいのはこっち。
「准の……准の馬鹿…」
「はいはい。
柚ちゃんは俺と一緒に攻略本買いに行こうな」
今にも泣き出しそうに、ここから出て行きそうな態度をとった柚葉を止め、俺は柚葉の腕を引っ張った。
「ちょっ!!
私は怒って……」
「キレてんのは俺。
ちゃんと俺の話聞いてからにしろよ。
兄貴。
俺と柚葉でちょっと出掛けてくっから」
涙目で怒ってきた柚葉を無理やり止め、急ぎ足で兄貴に言う。
「は?
…いや、好きに行って来たら?
俺帰って来たばっかで眠いし」
「そ。
じゃあ行って来る」
俺は柚葉の腕を引っ張ったまま、そそくさと部屋を出て行った。