続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
つーかそんなにチョコ好きだったか?
…まぁ、良いか。
まだ相変わらずぶつぶつ呟いている母さんを無視し、俺は着替える為に再び階段を上がる。
…このバレンタインの時期に俺が帰って来た理由に、勿論バレンタインがあるからというのがある。
確かに俺も准も毎年毎年絶えないくらいのチョコがバレンタインには来る。
気持ちは嬉しいが、貰う側の気持ちも考えて欲しい。
…数え切れない程のチョコ。
それを全て片付けるのには、限度があった。
頑張って食ってもまだまだあるチョコ。
俺はその恐怖に怯え、一時はチョコ嫌い、夢にまで出てくる程の悪夢に襲われたこともある。