続High☆オタクダーリン~欲しいのはキミのだけ~
確実に、っていうか絶対、柚ちゃんは准に用があった筈だ。
だってここは准の学校だし。
…なのに、
柚ちゃんはナンパされ、捕まって、何故かその内の一人と親しげに話している。
…相変わらずだと思うけど、柚ちゃんってすぐ友達作るよなー。
………って、んなこと暢気に考えてる場合じゃなくて。
この場合って助けた方が良いのか?
いや、でも結構楽しそうだし。
……でも。
と自問自答している時だった。
「離してっ!」
「それも可愛いー」
親しげに話してた奴じゃない奴に、柚ちゃんは急に腕を掴まれていた。
いや、助ける助けないじゃねぇ!!
助けようと走り出そうとしたその時だった。
「離せよ、そいつ」
全力疾走でやって来た…実の弟、准がいた。