大人の恋がしてみたい
そして…



「店長、すみません。あたし、ちょっともう、体がいうこと聞かないみたいなので

先に、上がって、帰ってもいいですか?」


精一杯の笑顔で言った。


『だって、このまま、ここにいるの…苦しすぎだよ…』


「うん、分かった。じゃあ、もう、帰っていいぞ。帰り、大丈夫か?帰れそうか?」


「はい。お母さんがいると思うので、電話して、迎えにきてもらいます…。」

「そうか、気をつけて帰れよ。明日は…」

「休みです。」

「そうか、じゃあ、ゆっくり、体、休めて、また宜しくお願いします。」

「はい。分かりました。宜しくお願いします。すみません。失礼します。お疲れ様でした」

「はい。お疲れ様でした。」

あたしは、そういうと、まだ少しフラつく足に

『しっかりして』と言い聞かせながら

タイムカードを押して


ロッカールームへ向かい

置いてあるベンチに倒れ込んだ…。




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