大人の恋がしてみたい
泣いたら
少しだけ
スッキリとした気がした。
あくまで
気だけど…。
そして、あたしは、制服を脱いで、私服に着替えて
携帯を取り出し
お母さんに電話した。
【もしもし、お母さん?あたし。】
【どうしたの?何かあったの?声に元気がないけど…】
『スルドイ…。』
【うん、ちょっと、お店で倒れちゃって…】
【えっ?大丈夫なの?】
【うん。店長が一緒にいてくれたから、大丈夫だよ。】
【そう、それなら良かったけど…】
【でね、まだ帰りキツイから迎えにきて】
【えぇ、いいわよ。じゃあ、今から行くね。どこで待ってるの?】
【店の近く…】
電話を切ったあと、自分の言葉を思い出していた。
【店長が一緒…】
それだけでまた、涙が出た…。
『グスン。かなしすぎるよ…』