大人の恋がしてみたい
「はい。」
「実はね、店長って、スッゴく、モテて、告白された事も、何度もあったみたいだよ。」
「えっ!?」
「ヤッパリ。知らなかったか。。。」
「それって、いつの話ですか?」
「うん?あたし達が、入社する前から
つい、こないだまで。」
「えっ!?こないだって!?」
「そう。遥と付き合うようになってからも、店長、何人から告白されたみたいだよ。」
「知らなかった…」
「そりゃ、言わないでしょう。遥を心配させるような事、店長は言わないわよ」
「……。」
「それに、全部、『俺には、ちゃんと、好きで付き合っている子がいるから、付き合えない』って、ハッキリ断ってるんだって。」
「えっ!」
「中には、スッゴい美人もいたんだけど、店長、見向きもしないで断ってたって。」
「ウソ」
そんな事、何も知らなかったよ!!
「ホント。こんな事でウソついてどうするのよ」
そう怒られてしまった…。その迫力に、思わず
「はい。」
と返事をした。
そして、真央ちゃんは、あたしに言い聞かせるように
「わたしの友達がね、見ちゃったんだって。店長が告白されてるとこ。会議で店長、本社に行くでしょう?その時に、見ちゃったんだってさ」
「だから、自信持ちなよ、遥。」
そう、笑顔でいったんだ。
そんな真央ちゃんの気持ちは凄く嬉しいよ。だけど、やっぱり不安でいっぱいで、あたしは、何も言えないまま、ただ
黙って、空を眺めていた…。