大人の恋がしてみたい
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啓太が、車のドアを開けてあたしを助手席に乗せてくれた。

それだけでも、ドキドキしてる。


あたしの心臓、飛び出してきそう。

あたしは、ただ、自分の鼓動を静めるのに必死だった。

だから、啓太がいきなり携帯で由香里に電話してる姿を見て

ただ、ただ、呆気にとられていた。


そうだ…あたし、自分の親の事、忘れてたよ…。


危ない、危ない。


黙って、朝帰りなんかしたら

大目玉くらっちゃうところだった…。


やっぱり、啓太は大人だ、色んなこと、考えて行動してる。

由香里に頼むなんて、流石だよ。




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