大人の恋がしてみたい
そして、夜が来た…。
時計の針は、8時30分を過ぎた…
あたしは、仕事を無理やり終わらせて
店の前で、啓太を待つことにした…。
ここから、見える景色は、何も変わらないのに
啓太、あなたは、随分、遠くの世界に行っちゃったんだよね…。
一台の車が目の前に停まった。
見た事ない車…。
助手席の窓が開き
「乗って」と声と共に、中からドアを開ける啓太の顔が見えた。
「啓太」
あたしは、助手席の席に乗り込み
ドアを締めた
「どこに行くの…?」
「ゆっくり、話したい…どこが、いい?」