大人の恋がしてみたい
「家って…?あの、お前の?」
「ううん。あたし、今、一人暮らししてるの。」
「一人暮らし?お前が?」
「そうだよ。」
「お前が…一人暮らし…って事は、結婚、してないのか?」
「えっ!?してないよ!結婚なんて…(啓太の事、ずっと好きだったのに…啓太以外の人と、結婚なんて、できるはずないじゃん)」
「そっか…(良かった…。安心した…けど、もう、俺の事なんか、嫌いになってるよな?
けど、家に来ないかって…お前、まさか…イヤ。違うよな…)」
「ここの近くなの。あ、そこ、左、曲がったとこ…(今更、家に呼ぶなんて、変に想われるかも、しれない……
けど、何もしないで、このまま、やっぱり、終わりたくないよ…。このまま、サヨナラは、イヤだよ!)」