大人の恋がしてみたい
「確かに、啓太さんの、お父さんのご意見は
正しいのかもしれません。
私は、いたって普通の人間ですし。
何も、取り柄もありません。
ですが、啓太さんを、ご子息を、愛する気持ちは、誰にも負けません。
例え、前社長である、啓太さんのお父さんが、反対されても
あたしの心は、変わりません、
例え、何年、何十年掛かっても、あたしは
啓太さん以外の方と
結婚なんて、考えられません。
許して頂けるまで
何度もここにきます。
あたしには、啓太さんしか、いないんです。
もう、あんな風に、ツライ想いをするのはイヤなんです。
啓太さんの側に
あたしを居させて下さい。
宜しくお願いします。」
こみ上げてくる涙、抑えて
頭を下げた…。
本気だから
認めてもらいたいよ…。