大人の恋がしてみたい
「本当は、もう少し後の予定だった…。

それを速めたのは、君を、啓太と別れさせる為だった…。」

「えっ…!?」


「君は、あの頃、まだ若かった。入社したばかりの君は、若くて、世間知らずな娘さんで、そんな君が、啓太の嫁が務まるとは、思えなかった。




だが、啓太は、君しか愛せずに、苦しんでいた。

2人の間に、何があったのかは、私は知らない。

だが、啓太と君は、釣り合わないと感じていた。


だから、私は、啓太の修行を速めて、君から離れさせた…。

悪く想わないでくれよ…。


私も自分の息子が、可愛い、一人のただの父親なのだよ…。」


「いいえ、それは、仕方のないことだと、思いますので…

私が悪かったのですから…。

私が、まだ、子供だったばかりに

周りの人達に、迷惑をかけていた事は

事実ですから…」


あたしが、フラフラしてたから

あんな事に、なったのだから…。




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