大人の恋がしてみたい

「啓太が覚えてないのも、無理はない。小さい頃に、一度だけ会っただけだからな。」

「はい。伯父様」


「この子は、自分でちゃんと入社試験を受けて入社してきた。あとから知った、私は、この子に、君を見ててほしいと頼んだ。

君が、どんな人間か、見ててほしいと…」

「オヤジ！」

啓太が怒鳴った。

「すまない事をしてると、分かっておる。そう、怒るな…」


「ごめんなさい。隠していて、ごめんなさい」


幸ちゃんが、頭を下げた。

「ううん。幸ちゃんが謝ることないのよ、気にしないで。」

「店長…。」


大丈夫だ…。


啓太のお父さんを心配させたのも

あたしがまだ未熟だからだ…。