大人の恋がしてみたい
沈黙が続いた…。
凄く、胸が苦しい。
「フゥ……分かった。
2人の結婚を認めよう。」
「「えっ!?」」
2人同時だった。
「正し。」
「「はい。」」
「遥さん、あなたは、店長になったばかりで、啓太も、社長になったばかりだ。
だから、今すぐ、結婚を認める訳にはいかない…」
「「分かっています」」
あたし達は、すぐにそう言った。
「どうしてじゃ?」
あたし達の考えは、同じだった。
「今は、私も店長としての責任を果たしたいと考えています。啓太さんとの結婚は、店長として、社長である啓太さんや、前社長である啓太さんのお父さんに、認めていただいてからしか
私も、考えられません。」
「遥…」
あたしの心は決まっていた。
啓太のお父さんに会う前に…
啓太とまた付き合えるようになった時から。
「せっかく、一人の人間として、認めていただいたのに、途中で仕事を放り出す事はできません。
それに、」
「それに…なんじゃ」
「あたしは、もう、啓太さんとは、離れません。
あたしは、啓太さんを愛しています。
たとえ、啓太さんのお父様が反対されても
あたしは、負けません。絶対に。」